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ご訪問ありがとうございます♪ 今年は風水+水泳ネタ中心にブログを書こうと思っています。よろしくお付き合いください♪


by redzinger
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人は信じたいことを信じる…

「まぼろし」 2001 仏 ※ネタバレあり


人は信じたいことを信じる…_c0034615_21475659.jpg








25年連れ添った夫が、突然、失踪する…というところから話が始まります。
夫は(おそらく)自殺した…という事実を、いつまでも受け入れられない
妻マリーの日常生活が淡々と描かれていきます。

マリー役のシャーロット・ランプリングから目が離せず。
もともと美貌の人なんだけど、この年齢になっても美しい。
シワもタルミも、相応にあるにもかかわらず、美しい…。

で、妻マリーは、夫が不在(実は死亡)なのに、
友人たちの前では、いつもと変わらず家に夫がいるような話ぶりで、
さらに、本人も実際に「夫はいる」と信じているフシがあり。
奇妙な精神状態に陥っています。

夫の水死体を見せられても、遺留品を見せられても、
「これは夫のものじゃないわ」と
絶対に夫の死を認めない。

夫の死は認めないんだけど、
自分に思いを寄せる男性と関係を持つ。
関係を持つんだけど、
やっぱり夫が目の前にいる(ような感覚を持つ)。

このワケわかんない浮遊した現実感覚を、
シャーロット・ランプリングが見事に体現しているわけです。

ラストシーンの解釈はいろいろあるのかもしれないけど、
私は「結局、人って自分が信じたいことを信じる生き物なのねー」と。


そして…
シャーロット・ランプリングのように、とまでは言いませんが、
年を重ねただけ魅力的になる、いぶし銀のような(笑)
女性になりたい!と思うのでありました。


「まぼろし」と同時に借りた「ぼくを葬る(おくる)」
この作品には、あの伝説的女優ジャンヌ・モローが出演。
ハッキリ言って、見た目はもう立派なお婆さん

あれだけの美貌を誇った自分の、老いさらばえた姿を、
惜しげもなく画面にさらせるジャンヌ・モロー。
といって「どうせ婆さんだから」って投げているわけでもなく、
予告編では、とてつもない存在感を見せつけてました。

どうせ年取るなら、こういう迫力あるお婆さんになりたいぜ!
と思いつつ、明日にでも見ようかと。
by redzinger | 2007-07-15 21:20 | ☆文化系